節約・ライフプラン

節約・ライフプラン

インプレス「できるインターネット」2001.11月号掲載記事
おおばやし・もとこ/スポーツキャスター
1967年、東京生まれ。中学1年からバレーボールを始め、86年に日立入社、88年ソウル五輪、92年バルセロナ五輪に出場。96年アトランタ五輪出場後、97年に引退。現在はスポーツキャスターとしてテレビやラジオで活躍中。99年には自身のホームページを開設し、毎週、執筆コラムを更新している。
http://plaza.people.or.jp/motoko/

 私にとってスポーツは、自分の存在そのもの。何しろ物心がついてから、ずっとバレーの中で生きてきたので、人間形成の場でもあったし、好きとか嫌いということを超越しています。
 現役を引退後、4年前からスポーツキャスターのお仕事をさせていただくようになったのですが、日々、新しい発見と勉強の毎日。学ぶことが多くて、とても幸せなことだと思っています。
 たとえば、モータースポーツは私の中に一大改革をもたらしてくれました。今だから打ち明けられる話ですが、最初はまったく興味がなくて、どちらかというと苦手なスポーツでした。でも、現場に行って困らないように、知識だけでも頭に入れておこうと思って勉強しているうちに、少しずつ面白くなってきて……。それが決定的になったきっかけは、イタリアのモンツァという最高峰のレース場で、F1グランプリを観戦したこと。鼓膜をふるわすエンジン音、サーキットを吹き抜ける風、かすかなガソリンの匂い……、そんな現場の雰囲気にすっかり魅了され、いっぺんにハマってしまったんですね。

 みなさんにも、スポーツを観戦するなら、絶対に生で観ることをお勧めします。とにかく迫力や感動が、全然違うんですよ。
 いちばん最初に密着取材させていただいたF1ドライバーの片山右京さんからも、いろいろと影響を受けました。右京さんは、背が低いというハンディを克服するために「どうして、そこまで?」って思うくらい自分の肉体を痛めつけて、精神や身体を鍛えているんです。
 レースに出る日は、お子さんに「お父さんはもう、これで帰ってこれないかもしれないけど、何があっても強く生きるんだぞ」と言い残してくるんだそうです。その話を聞いたとき「あー、私は今日家を出るとき、何を考えていただろう」とショックでした。私も現役のころは、自分の中の限界に常に挑戦し続けていました。でも、いつも命がけのギリギリのところで勝負してるF1の世界とは大きく違っていたんです。それ以来、なおさら魅かれるようになりました。
 このモータースポーツのお仕事をするようになってから、必要にせまられてパソコンを始めました。元来、機械オンチの私ですが、今では必要不可欠なモノになっていますね。自分でもホームページを持っていて、毎週コラムを書いています。それに、レースの経過や結果など、本やビデオには載っていない情報がリアルタイムでわかるので、本当に便利なツールだと思います。
 あとは、なんでも生で見るのが好きなので、仕事に関係なく、各地で行われているスポーツイベントや、舞台のスケジュールを調べては、時間をやりくりして出かけています。
 今の私には、お金よりも時間が大切。できるだけいろいろなものを見て、触れて、新しい発見をしたり、大きな感動を得たりしたいんです。そういう時間が、今の自分を支え、豊かにしてくれているんだと強く思っています。

インタビュー・松井京子 写真・広中秀俊


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