節約・ライフプラン

節約・ライフプラン

インプレス「できるインターネット」2001.12月号掲載記事
ちはる タレント・女優
昭和45年、千葉県生まれ。現在、インテリア、ガーデニングなどの趣味を生かして、「おしゃれ工房」(NHK教育)の司会を務め、「レッツ!」(日本テレビ・金曜)のレギュラーコメンテーターとしても活躍中。小学校1年生になる男の子のママでもある。

 家を建てたのは1年半前のことです。それまで、家が欲しいなんて思ったことなかったんですが、当時、住んでいたところから1ブロック先の所で、新しい物件が売り出されるっていう情報が入ってきたんですよ。
 冷やかし程度にリサーチに行ってみたら、「これくらいの頭金なら、毎月このくらいで買えますよ」って教えられて。その金額が当時の家賃の半分以下だったんですね。そのうえ、まだ更地で、建て売りではあるけれど設計にも注文をつけられると聞いて、購入を決めちゃったんです。
 ニューヨークに行っていて留守だった旦那さんが帰って来た頃には、もう私の中ではいろいろ構想ができあがっていました。それで「家、買うからね」と言うと、「なんでも一人で決めちゃうんだから」って驚きつつも、すんなり了解。 基本的に私、旦那さんからお金をもらってやりくりしているわけではなくて、夫婦別財布なんですよ。だからお互いに、お金がないときは「ちょっと貸して」と言ったり、外食したときも機嫌のいい方が「ごちそうするね」という感じ。この家の場合も、「じゃ、半分ずつね」って。家を分けるのは、資産価値を半分ずつにする場合と、土地と建物に分ける場合があるのですが、後者の方法にして、私は土地を選びました。

 私はお金を貯めようと思っても貯められないタイプ。お金は使ってこそ意味があると思っているから、「買おう、使おう。その分、頑張ろう」という感じです(笑)。
 もともとインテリアのコーディネートが大好きだったので、内装をあれこれ考えながら、胸をふくらませていたんです。でも、いざ蓋をあけてみると、もう設計はほとんど決まっていて、壁紙やタイルなどが数種類の中から選べる、という程度の自由しかなかったんです。「そんなのイヤ」と思いました。
 たとえばフローリングは無垢がいいし、壁紙はイヤで、絶対ペンキ塗りにしたい。天井には梁を見せたい。でも、建設会社の担当者には、それが伝わらないんです。「そんなことすると、高くなりますよ」と言うばかりで、全然私の希望を聞いてくれない。住まいに対する気持ちが、私とは違うんだって気がしました。
 それで、知り合いの内装業者さんに見てもらったり、自分でも勉強して、情報収集したんですよ。そうしたら、いろいろわかってきたんです。建て売りは、見えない所はすごく安い建材を使ってるんですよ。壁紙にする理由も、結局、ペンキを塗るには、ある程度いいベニヤを使わないといけないからだったり……。
 それからは、打ち合わせの度に、「これくらいでできるはず。なんでそんなに高くなるんですか?」って言うようになりました。設計士さんがタジタジになってきて、建設会社の方もお手上げ状態になったんです。それで、特別に許可してもらって他の業者さんに入ってもらいました。最終的には、私と、大工さんと、私の知り合いの内装の人でやったという感じですね。毎日現場に通って、3時のおやつも用意して、たいへんだったけど、その甲斐はあったと思います。いますごく満足してますから。
 形になって見えてきてからは、スゴク楽しかったですね。デコレーションは、建物の骨格によって生きてくるものだから、安い合板ばっかり使っているような家では、いくらデコレーションしても限界があるでしょ。
 私は、一緒にいい感じで年を経ていける家を建てたかった。古ぼけてはくるけれど、時間とともにスゴク温かいものがにじみ出てくる、そんな家って素敵ですよね。
 この家を建てたのがきっかけで、インテリアコーディネーターの資格取得を目指すことにしました。インターネットで講座を探し、この4月から学校に通ってます。正直言うと、家を建てるにあたっていろいろ勉強したし、インテリアの配置とか自分では得意だったから少し自信があったのね。でも実際には、人間工学、建築の歴史……、覚えなくちゃいけないことが膨大で、そんなに簡単に取れるもんではないことがわかりました。
 時間がかかるかも知れないけど、私はきっと夢を実現したいと思ってます。

インタビュー・松井京子 写真・広中秀俊


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