節約・ライフプラン

節約・ライフプラン

インプレス「できるインターネット」2002.2月号掲載記事
わたなべ・とおる 俳優
昭和36年、茨城県生まれ。昭和56年「太陽にほえろ」(NTV)のラガー刑事約でデビュー。以後、舞台、映画、TVで俳優としてはもちろん、司会やラジオのDJを務めるなど幅広く活躍。自身のホームページも開設中。http://www.t3.rim.or.jp/~tohru

  実は僕、12、13年前のDOS時代からのパソコンユーザーです。ほんとはすごく機械音痴で、ビデオ操作もできないくらい。でも、ある日行きつけの電気屋さんで、「徹さんは、パソコンはやめといたほうがいいですよ」って言われ、カチンときて即買うことに決めたんです。
 買ったら買ったで、当時のパソコンはかさばって邪魔だし、家族は「いったい、ナニに使うの?」って感じ。よーし、とわかりづらいマニュアルを必死で読んで、なんとか使えるようになるぞと発奮しました。初めて家族の認知を得たのは、2カ月くらい悪戦苦闘して、お正月のハワイ旅行の日程表を作ったときです。「あら、こんなこともできるのね」って。
 その後は、住所録や年賀状を作ったり、通信もやるように。チャットでは、いつも仕事をしている人達とは違う分野の友人と知り合えるので、とても楽しかったですね。

  ただ、パソコンって最初はとても落ち込むでしょ。TVのCMでは「すごく簡単!」と宣伝しているのに、実際にやってみると、なんでこんなことが出来ないんだろうと、自分がパソコンの部下になったような気分でした。ところが、ツールとして使いこなすことができるようになったら、今度はパソコンがだんだん自分の部下になってくる実感があった。そのプロセスがすごくうれしかったですね。
 今はフットワークのいい部下がいて、世界につながっているという感じです。つながっているからこそ、集団の中にいて、自己の意義が問われる時代なのかもしれません。情報の海の中で、自分はなにを目指しているのか。文字通り「個性の時代」になってきてるんでしょうね。
 今年40歳を迎え、健康について真剣に考えるようになりました。健康診断を受けてみたらよくない数値が出て、「本気で生活改善しないとマズイ」と痛感。マイルドセブンを毎日5箱吸うほどのヘビースモーカーでしたから。
 今までの自分のパターンを研究してみると、ダイエットしても、結局リバウンドしてプラマイプラになってしまう。そこで逆転の発想をしたんです。いろんなやり方があるけど、継続しなければ意味がない。継続できるやり方をやればいいんだと思って、ダラダラとダイエットすることにしたんです。いつまでに何キロ落とすという目標を持たなければ、ストレスも少ないし、終わりはないですからね。
 医者の友人から「ダイエットするなら、美食家になれ。どんな素材なのか、どんな味か興味をもって、いろんなものを食べるといいよ」とアドバイスされたんです。
 味わって食べるから、どんどん食べることが楽しくなる。そして、量は抑え気味にしながらも、3日に1度は思いっきり食べる、それに慣れてきたら今度は5日に1度、という風にやっていったんですよ。でも、そうしているうちに胃がだんだん小さくなり、「たくさん食べるぞ」と思っても、そんなに食べられなくなっていったんです。
 運動も、3つのスポーツジムの会員になっていたけど、結局、ほとんど行ってない。じゃあ、続けられることをしようと思って、ウォーキングと、家で出来る腹筋と腕立て伏せを実行。
 煙草もスッパリやめました。
 それからは、意識が大きく変化したと思います。数値が改善されて、体の調子が良くなったということもあるけれど、何もかも面倒くさいなーという感じで、コタツの中にいた精神が、表に出てきたという感じなんですよ。
 最近は、妻と老後の夢を語り合うことも多くなりましたね。彼女は、将来、海が見えるような自然の中で暮らしたいと言ってます。僕は、中国まで船で行って帰りは飛行機で帰ってくるとか、夫婦でそういう長旅をするのもいいもんだなーと思うようになりました。
 こういう能動的な気持ちになったのも、精神が表に出てきたひとつの表れだと思いますね。
 僕は生きたお金の使い方をしたいと思っているんです。たとえば、お祝いとか、友達がらみのことでは絶対にケチらない。そして、短い人生なんだから、フツーでなくてもいい。自分のやりたいこととか、欲しいものとか、そういう目標のために頑張りたいと思っています。

インタビュー・松井京子 写真・広中秀俊


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