■アドバイス |
![]() ![]() お子様が小さいご家庭の場合、これから生活費や教育費がかかるため死亡保障を多めに準備しておくのが基本です。 それに加え樋口さんの場合は、万一のことがあったときにお子様の面倒をみてくれる人がいるかどうかもきちんと考えておくことが大切です。現在はご両親と同居なので、その点は安心ですが、お子様が成人する頃にはご両親も高齢になってきます。通常よりは保障を多めにしておくことも検討しておきたいところです。 ![]() 樋口さんに万一のことがあった場合、お子様が18歳になった最初の3月31日まで遺族年金が支給されます。遺族年金の目安は、約150万円(遺族基礎年金=約80万円、遺族厚生年金=約70万円)。1ヶ月あたり12.5万円ですが、親と同居で家賃などもかからないので、日常生活費としては十分でしょう。 ただ、まだ成人になる前に遺族年金はストップしてしまいます。大学へ通うなら学費と生活費分を生命保険や貯蓄で準備しておく必要がありますし、ご両親が病気や要介護状態になった場合の備えも考えておくことが大切です。 大学の時期は、私立文系4年間の学費で約330万円、生活費を仮に年間150万円×4年=600万円とすると、4年間で930万円かかります。このほかに、両親に何かあったときのことや、住居の補修などを考えて、合計3000万円程度は生命保険で準備しておくようにするといいでしょう。 ![]() 樋口さんが現在加入中の保険は、A生命の終身移行保険で死亡一時金2000万円、遺族年金300万円×10回=3000万円、C共済生協で一時金3000万円、合計で8000万円加入しています。これは保障が大きすぎるので、削減することをおすすめします。すでに医療保険には加入されていますから、樋口さんの勤務先の団体共済であるC共済生協を残してA生命を解約するのも1つの方法です。 通信販売で保険料が割安なものもあります。オリックス生命のダイレクト定期保険では、死亡保障3000万円、保険期間10年の保険料は4290円(31歳男性)です。C共済生協は、万一のときにも勤務先が窓口となって手続きなどを手伝ってくれることもあるでしょう。保険料だけでなくアフターフォローなども考えて選ぶことをおすすめします。 ![]() これからはお子様の養育費・教育費にお金がかかるようになります。お子様の教育費がいつ必要になるかは今からわかるものです。早くから積立を始めておけば、あとで楽になります。一覧表を作って、お子様の教育費、自分のキャリアプラン、住居や生活をどのようにしていくか計画してみましょう。ご両親の年齢も一緒に書いておくと、病気や介護などが心配される時期がわかります。 現在はこづかいやボーナスでの支出が多いようなので、貯蓄に回せるようにこちらも見直してみてください。
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