
毎月返済額が12万円強で、年間約149 万円の返済だと、年収が800 万円あったときには年間の返済負担率は2割以下ですから、きわめて健全なレベルということができます。それがご主人の転職による年収ダウンで返済負担率が25%ほどになっています。しかも、来年には奥様の収入も減りそうですから、
返済負担率は3割ほどに達しそうな情勢です。万一、奥様の収入が一時的になくなったりすると、ご主人の収入だけではほぼ半分をローン返済に回さなければならないのですから、かなり心配ですね。
と同時に川添さんが利用していらっしゃるのが、3年の固定金利型ローンというのも気掛かりです。来年で3年になりますが、そのときの金利しだいでは返済額が増えてしまう可能性もあります。仮にそのときの金利が3%になっていると、毎月返済額は現在より1万円ほど増えてしまい、いっそう返済が厳しくなります。ですから、いまのうちから何らかの対応策を考えておくのがいいでしょう。
奥様が出産などで収入が無くなった時に、借り換えることができるかというご相談のようですが、正直言ってご主人の年収だけだと銀行の収入基準を満たせないことが考えられます。その時点でご主人の年収が増えていればいいのですが、現状のままだと借り換えに難色を示す銀行が多いと思います。その意味でも、いまから対策をとっておくほうが無難だと思います。
もっともオーソドックスな対応としては、返済期間を延長する方法が考えられます。新築一戸建てで15年ローンを組まれていますが、新築一戸建てなら本来ほとんどの銀行で30年から35年返済が可能なはずです。現在の収入条件なら、いまの銀行で相談すれば「
条件変更」に応じて貰えるはずです。仮に返済期間を20年にすれば、金利が2%になったとしても、毎月返済額を8万円台に減らすことができます。これなら、夫婦合わせての年収が減っても十分に返済していける範囲ではないでしょうか。
同じ銀行内なら数千円程度の手数料で可能になるはずです。現在ご利用の銀行が条件変更に難色を示した場合には、他の銀行に借り換える方法もありますが、その場合にはご主人の転職がネックになりそうです。通常、銀行では「勤続3年以上」を条件にしているからです。現在ご利用の銀行で粘り強く交渉してみてください。
いま一つの方法として「返済額圧縮型」の
繰り上げ返済を行う方法があります。貯蓄が500 万円あるようですから、安全を期して200 万円だけ繰り上げ返済に回せば、返済期間は現在のままで、毎月返済額を1万円ほど減らせます。さらに思い切って400 万円繰り上げ返済すると、9万円台になります。手元のお金が100 万円に減ってしまうのが少し不安ですが、それでも奥様の収入が途絶える時期さえなければ、また貯蓄を増やしていくこともできるでしょう。将来の教育費などを考えると、できれば返済期間を延ばさない、繰り上げ返済のほうが安心だと思います。
・現在のローン
融資の種類 |
借入額 |
金利 |
返済方法 |
毎月返済額 |
銀行ローン |
2,000万円 |
1.50% |
15年ボーナス返済なし |
12万4148円 |
|
年収800万円のときの返済負担率 |
18.6% |
年収600万円のときの返済負担率 |
24.8% |
年収500万円のときの返済負担率 |
29.8% |
年収300万円のときの返済負担率 |
49.7% |
|
・来年金利が上がったときのローン
融資の種類 |
借入額 |
金利 |
返済方法 |
毎月返済額 |
銀行ローン |
1635万円 |
2.00% |
12年ボーナス返済なし |
12万7805円 |
銀行ローン |
1635万円 |
2.50% |
12年ボーナス返済なし |
13万1540円 |
銀行ローン |
1635万円 |
3.00% |
12年ボーナス返済なし |
13万5343円 |
|
・条件変更で返済期間を延長
融資の種類 |
借入額 |
金利 |
返済方法 |
毎月返済額 |
銀行ローン |
1635万円 |
2.00% |
20年ボーナス返済なし |
8万2711円 |
|
・200万円繰り上げ返済
融資の種類 |
借入額 |
金利 |
返済方法 |
毎月返済額 |
銀行ローン |
1435万円 |
2.00% |
12年ボーナス返済なし |
11万2171円 |
|
・400万円繰り上げ返済
融資の種類 |
借入額 |
金利 |
返済方法 |
毎月返済額 |
銀行ローン |
1235万円 |
2.00% |
12年ボーナス返済なし |
9万6537円 |
|