■ご相談者 |
■アドバイス |
![]() ・社債市場の最近の動向 昨年9月のマイカルの破綻で、社債の人気は一気にしぼんでしまいました。マイカルの社債が個人向け普通社債として、初めてデフォルト(元利金の支払い不能状態)となったからです。 ところが4月のペイオフ解禁を機に、社債はお金の分散投資先として見直されはじめ、さらに預貯金金利の低下で人気が再び盛り上がってきました。 ![]()
・社債の特徴 社債は事業会社が発行する債券です。利率は発行会社の格付けや、その時々の金利情勢などにより、発行のつど決められます。利払いは年2回行われるのが一般的です。 ・社債の利率と発行会社の安全性 ![]()
景気低迷が長引き、上場企業の倒産も珍しくなくなった今、社債の利率決定に最も大きな影響を及ぼすのは、発行会社の経営の安全性です。発行会社の信用力が高いほど利率は低くなります。逆に信用力が低い会社の社債は利率が高くなります。表の住友不動産の社債は、四国電力の社債と期間が1年しか違わないのに、利率は7倍以上高くなっています。住友不動産の方が格付け(経営の安全性の指標の1つ)が低いと評価されているので、そのリスク分として利率が上乗せされているのです。 ・取り扱い 証券会社で購入できます。社債の売り出しは不定期なので、電話やインターネットで新規発行&売買情報を調べて、購入申し込みをする必要があります。購入単位は10万円または100万円というのが一般的です。 ・換金 満期まで保有すれば、元利金は社債を発行している企業が保証してくれますが、満期前に売却すると時価取引となり、元本割れの可能性も。また満期までに発行会社が破綻すれば、元本は一部しか手元に戻りません。 ・社債投資のポイント
以上のようなポイントがクリアできるなら、社債はトライしてみたい商品の一つといえるでしょう。2、3について自信がない場合は利回りは劣るものの、最も信用度が高い債券である「国債」の方が安心して投資できるのではないかと思います。 ![]() |
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