■ご相談者 |
・ 収支の状況
・ 妻の今後のライフプラン
・ 安藤家の今後の予定
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■アドバイス |
![]() ![]() 安藤さんは退職を機に家計を見直し、家計管理の第一歩を踏み出しています。こづかいを減らしたり、保険料の支払いを年払いにしたりと自発的に努力をされている姿勢は大賛成です。 出産、退職、再就職と生活環境が変わる時期ですが、まずは現状を把握することが大切です。何にいくら使っているのかを知るために、このまま支出のデータ収集を続けてください。家計簿を利用するのもいいでしょう。冷暖房費など季節によって変動する費目もあるので、年間を通した家計の基本的な支出の状況をまずはつかみましょう。 ![]() 毎月いくら使っているのか把握し、予算を立て、見直していくのがやり繰りの基本。安藤家の場合は食費や光熱水道費などの支出額はだいたい標準額ですが、交通・通信費、日用品費、レジャー費を中心に節約を考えてみる必要がありそうです。標準額を参考に安藤家の1ヶ月の支出予算プランを立ててみたので参考にして下さい。
![]() お子様を出産してしばらくは、真奈さんは専業主婦に、というライフプランを考えると、今からご主人の収入だけで毎月の生活ができるようにしておくことが大切です。仕事のブランクが長くなると、復帰しても思ったような収入が得られないかもしれません。また2世帯住宅でご主人のご両親と同居ということになると「介護」の問題で、再就職を諦めざるを得ない状況になる可能性もあります。そうなった時にあわてないために、ご主人の収入は基礎生活費にあて、真奈さんの収入(失業手当や再就職後の給与など)からは、貯蓄やゆとりの支出(レジャー費や被服費などの上乗せ分)など、イザとなったら削減可能なものだけ出すように家計を組み替えていきます。 保険料は全て年払いにして、ボーナスから払うようにしましょう。一方、ボーナスが出たら予算ごとにボーナスを取り分けるようにします。用途別の口座に預け入れるか、袋分けしてお金をプールします。レジャー費(10万円)・交際費(10万円)・被服費(12万円)・耐久品費(TV・冷蔵庫8万円)・日用品費(値の張る日用品への出費/5万円)・保険料(40万円)・貯蓄(5万円)・予備費(5万円)が予算プランの一例です。 ![]() 一般家庭の平均貯蓄率は手取り月収の10〜15%ほど。ただし安藤さんはご主人の収入でやり繰りをすること自体がまずは大変なので、月収の約5%・1万円を毎月の貯蓄目標額とします。ボーナスからは最低5万円を貯蓄し、決算賞与が多めに出たら5〜10万円を上乗せできれば理想です。真奈さんの収入がある間は、手取額の半分を貯蓄に回すようにしましょう。 不況で雇用環境の悪い今は、病気やケガ、失業などイザという時のために毎月の生活費の半年分(安藤さんの場合は約132万円)ほどのお金を、元本が安全で流動性の高い金融商品で確保しておくことをお勧めします。郵便局の通常貯金、貯蓄貯金、ニュー定期、銀行の定期預金などを利用するといいでしょう。お金の運用を考えるのはイザという時の備えができてからです。 ![]() マイホームのプランですが、現在の収入と支出状況では、2世帯住宅のローンを全額負担するのは難しそうです。真奈さんが再就職して、収入が安定してからもう一度ご家族で話し合われてみることをお勧めします。 ご主人の収入のみで暮らしていくには、おこづかい・レジャー費・車関係費を中心にかなり思い切って支出をダイエットする必要があります。マイホームの取得もその分先延ばしになりそうです。「お子さんが小さいうちは奥様が専業主婦で」というご主人の希望のライフプランを実現するために生活を縮小する痛みに耐えるか、もう少し早めに仕事復帰するか..についてご主人ともう一度ライフプランを再検討してみてはいかがでしょうか? |
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