■アドバイス |
![]() ![]() 毎月の支出に大きなムダは見当たりません。食費、水道光熱費、携帯電話代などが少し多い気がしますが‘共稼ぎ’しながら小さいお子さんを育てていることを考えると、許容範囲でしょう。問題なのは‘不定期の支出’の管理が全く出来ていないことです。 被服費、交際費やレジャー費は年間の予算を決めて12で割った金額を毎月積み立てていき、そこから支出するようにします。不定期な支出でも年間予算を決めることにより、節約する発想が生まれます。毎月の積立額は3費目合計で、手取り月収の7〜10%が適正範囲。7%までに収まればベストですが、無理なようであれば10%以内で配分を考えましょう。予算が余ったら翌年に繰り越したり、足りなくなりそうな他の支出に回してもいいでしょう。3費目の合計で年間予算内におさまれば良しとします。レジャー費の繰越分を何年分か貯めて海外旅行に行くということでもOKです。費目ごとに専用の通帳を作るか、袋分けしてプールしておき、そこから使うようにすれば予算オーバーを防ぎやすいです。 ![]() 最近は雇用の流動化が進み、不況の出口も中々見えてきません。これからの時代は月収をベースに生活費をまかなうという発想が大切です。住宅ローンを‘月払い’のみで返している板垣さんは賢明です。ボーナスは家電製品の購入やレジャー費のプラスアルファ分など、日常生活費とは切り離したゆとりの支出に充てていくのが、健全な家計運営のコツです。一般的には8割を貯蓄(もしくは住宅ローンの返済)、2割をゆとり費へ配分できればベスト。夫婦共にボーナスがもらえるようになったら、ゆとり費を3割まで引き上げても良いでしょう。 ![]() 貯蓄は毎月の手取り月収の2割とします。給与が出たらまず最初に貯蓄分を別口座に預け換えて、残りのお金で生活する習慣をつけましょう。ボーナスはゆとり費を除いた分を繰り上げ返済に回しましょう。ご自身(夫)もボーナスをもらうようになれば、毎年140〜160万円ずつ繰り上げ返済していけます。計画通り返済が進めば50代の前半で住宅ローンを完済できそうです。 ![]() ![]() ‘再就職祝い’として薄型テレビもしくはパソコンを貯金から購入されても良いと思います。でも大型の液晶テレビなど値の張る商品が欲しいなら、ご自身(夫)がボーナスをもらえるようになるまで待つべきかと思います。家電製品の購入はボーナスのゆとり費の範囲内でまかなうのが‘家電ビンボー’にならないコツ。 ![]() 共稼ぎの板垣さんは少しゆとりを持ってお子さん1人あたり400万円を目標に教育費を貯めましょう。学資保険に加えて毎月1万1000円ずつ積み立てていけば、お子さんの大学進学までに元本のみで400万円貯まります。勤務先が財形を扱っているとのことなので、教育費専用として積み立てを始めてみてはいかがでしょうか。 ![]() 1人っ子の板垣さんは、いずれご実家(一戸建て)を相続することになります。ご実家の預貯金は1000万円ほどなので、この先介護などで貯金を大きく取り崩すことになると、相続時にリフォームローンが残ってしまう可能性があるとのこと。ですからリフォームローンの繰上げ返済を手伝って、早く完済できれば確かに安心です。でもご自身の住宅ローンの返済もあるので無理は禁物。ご自身のボーナスを安定して受け取れるようになってから検討してみてはいかがでしょうか。またお父様のローンを肩代わりすれば、贈与税がかかるケースが考えられます。年間110万円を超えた分が課税対象となりますので、その点は注意してください。 |
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