節約・ライフプラン

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■アドバイス
株は「成長する」と思える会社に投資することが基本です!

アドバイス1:「株主優待」は、あくまで「オマケ」と心得ましょう

株式投資の基本は「成長の見込める会社に投資。株価が上がったら売却して利益を得る」ことにあります。また投資している会社が発展する過程では株式分割(既に発行されている株式が一定比率に分割されて、株数が増えること)も期待できます。例えば1979年10月15日に上場した「セブンイレブン」の場合、上場時(初値1800円)に1000株購入して現在(1/11終値3220円)まで持っていれば、3万8070株に増加している計算になります。180万円(1800円×1000株)が、1億2258万円(3220円×38070株)に増えた計算となります!

低金利の今は「配当に株主優待のメリットをプラスすると‘預金よりもトク’!」と思ってしまう人が多いのも無理はありません。でも「株」は会社が倒産したら、紙クズになるリスクがあります。配当に株主優待のメリットをプラスしても、倒産リスクにペイできる銘柄は実はあまりないということを覚えておきましょう。

アドバイス2:「株主優待」に注目した投資にもメリットがある場合も…

でも実際問題として、株投資の初心者が「成長の見込める会社を探す」というのは難しいでしょう。ですから「株デビュー」の方が、株を始めるきっかけとして「株主優待に注目して銘柄選びをする」という場合は、それなりのメリットがあると思います。また株投資に慣れてからでも「成長の見込める会社の株に投資した上で、資金に余裕があれば‘お楽しみ’として優待狙い銘柄を1〜2つ買う」というスタンスならいいでしょう。

アドバイス3:株主優待に注目するなら、銘柄選びは次のステップを経て!
  1. 優待が魅力的な会社を20〜30ほどピックアップする。
  2. ピックアップした会社の業績を調べる→増収・増益の会社がベスト。1株益の伸びている会社の株は特に有望です。一方、負債を多く抱えている会社への投資は避けます。
  3. できれば投資金額が20〜30万円ぐらいまでの銘柄を選ぶ→リスク分散のために投資金額を抑えます。
アドバイス4:目標設定は抑え目に。値上がりしたら欲張らずに売る!

‘株初心者’の場合や、投資金額が100〜300万ぐらいの人は、買う前に「1割上がったら売る」など(抑え気味な)目標設定をして、実際に値上がりしたら欲張らずに売って利益を積み重ねて行くことが大切です。買ってすぐに値上がりすると、慎重な人は「もう少し様子を見て」などと思いがちですが、当初の目標価格になったら、ためらわずに売りましょう

ちなみに筆者の唯一の「塩漬け株」は日本マクドナルドです。上場直後に1割ほど値上がりした時に、一度「売ろう」と思いました。でも「子どもがマクドナルドのファンだし、どんな優待をやるか見てみたい」という思いもあって、そのまま持ち続けました。現在は投資金額の半値ほどの20万円前後を行ったり来たりしています。教訓として持ち続ける予定です。

アドバイス5:「マイ・バランスシート」を作成して、資産の点検を!

貯金・住宅ローンの繰上げ返済・投資のバランスをどうとっていくかお悩みの石井さんには「マイ・バランスシート」の作成をお勧めします。まずは手元に預金通帳や保険証書など、マイ・バランスシートを完成させる資料を揃えます。そして「バランスシート表」の空欄に金額を記入していきます。正確な値段や時価がわからない場合は、およその金額でOKです。石井家のバランスシートは下記の通りとなりました。

【石井家のバランスシート】

石井家の正味財産(資産から負債を差し引いた金額)は1028万円(黒字)です。ここがマイナスになるようなら、投資よりも住宅ローンの繰上げ返済を優先にするべきですが、今のところは黒字に余裕があります。石井さんの場合、株式投資に50〜60万円、繰上げ返済に100万円ほど回してみてはいかがでしょうか。教育費の貯蓄は奥様が再就職されてから貯め始めても間に合うでしょう。

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