節約・ライフプラン

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■アドバイス
繰り上げ返済よりも手元に資金を!

毎月の家計管理は合格

毎月の支出では特に大きな無駄はありません。ご主人の収入の範囲で毎月のやり繰りができているので、出産後に奥様が退職ということになっても何とかやっていけそうです。ただし共稼ぎをやめて家族も増えるとなると、毎月の貯蓄は1〜2万円と大幅なペースダウンとなります。交際費や被服費を今のうちから年予算を決めて計画的に支出していくようにしておくと収入が減った時に対処しやすいと思います。

<コラム> 貯め時を逃さないで!

子どもが生まれた夫婦の方がよく口にしているのが「夫婦二人のうちに、もっと貯めておけばよかった」というセリフ。子どもが生まれるとおむつやミルク代などに加えて、教育費の積立で月2〜3万円の支出増になります。ですから出産を機に妻が退職する家計はたちまち火の車というケースが多く見受けられます。

出産を控えた共働きのご夫婦は「夫婦二人の今が貯め時」と考え、妻の収入は「ないもの」と考え、全て貯蓄に回し、夫の収入だけで生活費を賄うようにしておくのが理想
「夫婦二人の間に海外旅行を」というのもいいと思いますが、高価な家電を購入した時はレジャーの予算を抑えるなど、サイフの口を緩めすぎないことを心掛けましょう。

積極的な繰上げ返済は、出産後も働き続けられる見通しが立ってから!

ご主人の年収が1割ほど下がって、ローン返済が心配になる気持ちはよくわかります。でも結論から言いますと、積極的な繰上げ返済(満期金300万円を全て繰り上げ返済に回すこと)は、今は得策でないように思います。

今後さらにご主人の収入が減る可能性を否定できないこと、奥様は出産後も共稼ぎを希望されているけれど通勤時間が長いので無理かもしれないこと、車の買い替えも予定していること等を考えると、手元の資金に余裕を持たせておく方が安全策です。

子どもが大きくなると教育費をはじめとする‘子ども費’の支出が膨らむ一方です。そうなった時に大切なのは、住宅ローンの繰上げ返済よりも、新たな借入を作らないということです。次回以降も車の買い替えは現金で行うことを念頭に繰り上げ返済のペースを考えましょう。共稼ぎの現在、年間300万円強を貯蓄されているので、そのうちの100万円ほどを繰り上げ返済に回すということであれば、無理のないペースかとは思います。

定期の満期金は'殖やす'ことは考えずに運用を継続

ライフスタイルや収入が大きく変わるかもしれないこの時期、リスクをとって‘殖やす’運用を積極的に行うことはお勧めできません。また‘車の購入や出産’に使うかもしれないことを考えれば、2〜3年という年月はリスク商品を利用した運用期間としては短すぎます。定期の満期金については‘殖やす’ことは考えず、元本の安全な預貯金での運用を継続してはいかがでしょうか。

一方、積極運用の勉強をはじめたいなら、普通預金から50万円を運用に回してみては?既に利用している豪ドルMMFを含めて100万円を‘老後資金’として殖やしていくのが一つの方法です。使い道を‘老後資金’と考えれば、短期の値上がり・値下がりに一喜一憂せずに済みます。別表で緒方さんの運用プラン例を考えてみました。ご参考になれば幸いです。

チェック! <緒方さんの運用プラン例>



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