お子様の進路について、「進路と教育金の予測
<表2>」で平均的な数値を使用し整理してみました。
<表3>ご長女は私立高校進学〜私立大学進学がご希望なので、キャッシュフロー表
<表4>に入れました。公立高校に比べると私立高校の授業料は家計を圧迫する要素となりますが、キャッシュフロー表からは家計破綻に導かれるほどの不安はないようです。
ご長男の進路に国立大学進学を希望とされていますが、その最大の選択要因が「授業料の安さから」だとすると、ちょっと予想はずれになるかも知れません。なぜなら、 国立大学も経営するという立場に変わってきたからです。
2004年度より国立大学は独立行政法人化されました。今後は、大学によって必要な費用が異なってくる可能性があります。ただ、国が平成15年度の授業料の額を基準として標準額を定めた上で、各大学の授業料を定めることになり、各大学が様々な工夫を凝らして学生に特別の教育サービスを提供したいなどの理由がある場合には、標準額を超えて授業料を定めることも可能となるようで、その場合でも標準額の10%までという上限を定めており、大幅に上がることはなさそうですが・・・(文部科学省HPより引用)
少子化が進む中これからの大学経営は、魅力づくりをして学生を確保することが重要になってきます。それにはコストがかかると考えられ、それが授業料等のアップにつながるおそれがあると予測できるのではないでしょうか。
「国立大学の授業料は安いというイメージは、遠い昔」となってしまう日が来るかもしれません。
教育資金を貯蓄の取り崩しにだけに頼っていったならば、貯蓄の枯渇は加速度を増してしまいます。
対策として、子供と話し合い、教育資金は「本人が申請し、奨学金を利用する」を検討していきましょう。
主な奨学金制度とローン制度は以下のようなものがあります。
- 日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金制度
- 大学等独自の奨学金制度
- 自治体の奨学金制度
- 企業(財団)の奨学金制度
- 新聞奨学金制度
- 国民金融公庫の教育ローン
- 民間の教育ローン
今後どうなっていくかを今の時点で予測するのは困難ですが、以下のポイントをおさえていくことで、計画にぶれが出てもある程度備えることが出来ると思われます。
- お子様の目標について夫婦とお子様を交えた話し合いを持ち、学費・教育など動向のチェックをし、計画を見直していく
- お子様が中学年になったら、進学計画と親の資金計画についてきちんと話し合い、認識を共有すること