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家計簿は、5年10年あるいはそれ以上先にある目的を達成するために有効なツールです。 ゴールを確認したらまず資金計画。今の貯蓄ペースで実現できるか、難しければやりくりできるかをチェックします。ゴールは一つとは限りません。今しなければならないことや、先のことでも大事なことなど、優先順位を考えながらアドバイスさせていただきます。 |
■ご相談者 |
■アドバイス |
![]() お子さんに囲まれ、にぎやかで明るい家庭を築きたいという希望と頑張りが伝わってくる家計簿ですね。でも一見住宅購入やお子さんのためにしっかり積立もしていらっしゃるようにみえますが、他の支出をみると、とても余裕がありません。家賃等と住宅資金の積立を合わせると、実に月収の47%が住まいのために充てられていることになります。 これからお子さんが生まれれば、水道光熱費や衣類、オムツやミルクなど、日常の支出が増えます。3人子どもがいれば、それなりに教育費もかかるもの。今のような切りつめた生活がいつまでも続けられるか心配です。 貯蓄残高も生活費の6か月分は確保してほしいところ。ご主人に万が一のことがあれば、妊娠中で働けない現在、公的遺族年金や公的扶助での生活は厳しいでしょう。住宅購入より、万が一のときの対策が優先になります。 ![]() 家族のために必要なご主人の保障金額は、現在の生活費や公的遺族年金など考慮すると、おおよそ4000万円。(お子さんが独立したら生活費は働いて得るという前提で。)千恵さんは出産後になりますが、ご夫婦とも病気入院給付金日額5000円を基本に医療保険の加入を検討する余地もあります。保険種類や保障期間、保険会社、設計によっても保険料は異なりますが、毎月の保険料は合わせて2〜3万円が見込まれるでしょう。一般に終身保険より定期保険、保障期間は長いより短い方が当面の保険料は安く、年払いでは割引もあります。実際の加入にあたっては、代理店の方ととよくご相談ください。 ![]() 宮田さんの場合これから昇給も期待でき、ボーナスも1か月分程増えそうとのこと。予定通りなら貯蓄ペースはいったんダウンしますが、早ければ半年後に住宅購入資金として年間100万円の元の貯蓄ペースに戻すことも可能でしょう。自己資金の目安は税金など諸費用を含め物件価格の3割ですから、貯蓄目標は1200万円。2人目、3人目のお子さんの誕生も考えると、8年後という計画は若干延びるかもしれませんね。 家族が増えたり転機が訪れるたび資金計画を見直し、貯蓄を続けながらも、気持ちに余裕の持てる生活を心がけましょう。 ![]() |
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