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家計簿は、5年10年あるいはそれ以上先にある目的を達成するために有効なツールです。 ゴールを確認したらまず資金計画。今の貯蓄ペースで実現できるか、難しければやりくりできるかをチェックします。ゴールは一つとは限りません。今しなければならないことや、先のことでも大事なことなど、優先順位を考えながらアドバイスさせていただきます。 |
■ご相談者 |
■アドバイス |
![]() 結婚されて5年になられるとのこと。今までは毎年の収支だけを考えてお二人だけで過ごされてきたと思いますが、これからは、教育費や住宅など先の支出に備えたお金を蓄えておかなくてはなりません。お金は自然に貯まるのではなく貯めるもの。 多いときで月10万円にのぼる赤字を解消し、さらに貯蓄を確保するのですから、支出の優先順位をよく考えて買い物をするなど、ちょっとしたがんばりが必要です。お子さんが幼稚園に上がり教育費が固定されるようになる前が勝負かもしれません。 ![]() 子ども保険は満期金が100万円程度。高校卒業後に進学するならこれでは不足。毎月別に1万円程度積み立ててはどうでしょう。しかも、もう一人お子さんが欲しいということですから、そうなれば教育費の準備はさらに大変になります。また、不時の備えとしては、4か月分の生活費程度にあたる100万円は最低でも確保しておきたいところ。月1万円とボーナスの半分を貯蓄に回せれば、1年で目標は達成できます。次の目標として半年分、そして1年分まで達成できたら、住宅購入を検討してもよいと思います。貯蓄の習慣と、そのぐらいの蓄えがなければ、住宅ローンも安心して組むことができません。 きっちり積み立てるには、財形貯蓄か、給与振込口座のある金融機関で、自動積立の預貯金を利用するとよいでしょう。 ![]() 毎月スーツや家電製品など、なにかしらまとまった支出があり、これが赤字の原因のひとつ。年にいくつも購入するものではないので、半年、1年単位で予算を組んで、ボーナスから出すようにします。今年買わなくてもよいものは来年に回し、かならず予算内におさめてください。 もうひとつの大きな原因は、買ったものを把握できていないこと。まず、1か月間、口座から引き落とされたり、お財布からお金を出して買ったものをノートに細かく記録してください。そしてひとつずつ、「必要なもの」「同じ機能で少し安い代換え品のあるもの」「買うのはもう少し先でもよかったもの」「なくても困らないもの」にランク分けをします。 手間はかかりますが、この作業で、これまでの生活が見直され、何を削るべきか見えてくるはずです。1か月でだめなら、2か月、3か月、続けてみましょう。 たとえば、自動車保険の更新時に保険会社・内容を見直すことも忘れずに。イフの保険マトリクスでリアルタイム見積もり比較・契約が可能です。ほかにも、家庭の財政学・節約アドバイス(http://www.nttif.com/KAKEI/SETSUYAKU/index.html)も参考にしてください。奈緒様ひとりでがんばるのではなくて、記録したノートをご主人にも見せて、協力を仰ぐとよいでしょう。 大赤字とはいえ、借金は車のローンだけ。クレジットカードや他のローンに頼らなかったのは賢明です。減らした支出がそっくり貯蓄になる家計ですから、お二人次第で充分立て直しはできます。 |
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