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家計簿は、5年10年あるいはそれ以上先にある目的を達成するために有効なツールです。 ゴールを確認したらまず資金計画。今の貯蓄ペースで実現できるか、難しければやりくりできるかをチェックします。ゴールは一つとは限りません。今しなければならないことや、先のことでも大事なことなど、優先順位を考えながらアドバイスさせていただきます。 |
■ご相談者 |
・家計状況
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■アドバイス |
![]() 共働き時期は互いの収入を気にせず、自分の自由になるお金も結構あったはず。でもこれからは、限られたなかで暮らしていかなければなりません。それをストレスとして溜めこまないよう夫婦で家計を確認して、家計に合わせた生活ペースをつかんでいってください。 出産後はオムツやミルク、着替えといった育児支出が増えるうえに、将来の教育資金の準備も始める必要があります。 貯蓄が出来ないようであれば住宅ローンを抱えるのはすすめられません。まず激変した家計を把握して貯蓄計画を立てましょう。 ![]() 教育資金は毎月2万、または月1万円+ボーナスから10万円、で大学の進学資金として約400万円を目標にします。 月収から考えると、月1万とボーナス10万円、それからお祝い金などを教育資金として積み立てていく方が合っているでしょう。 2000万円台といっても幅があるので、住宅は3000万円の物件で、頭金600万円、諸経費は300万円を自己資金として準備、2400万円をローンとした場合、仮に返済期間25年、固定金利4%とすると、返済月額は約12万7000円。現在の家賃と駐車場代は10万円で、これ以上月収から住居費を捻出するのは難しそう。他に毎年の固定資産税等の負担や、中古であれば将来の修繕や建替えにも充分備えなければなりません。 現在貯蓄残高が夫婦で1100万円ですから、900万円使ってしまうと200万円しか残りません。同じ条件で借入額が2000万円なら返済月額は約10万6000円。住宅購入には、もっと自己資金を貯めてから臨んだほうがよさそうです。今後はボーナスからどの程度貯蓄に回せるかが鍵になるでしょう。 ![]() 戸田様の場合ですと退職後6ヶ月以内の出産ですので、出産育児一時金と出産手当金を受給することができます。 もし受給条件を満たしていないとき、ご主人が健康保険の被保険者なら、家族出産育児一時金を受け取ることができます。 また所得制限がありますが、就学前の子ども1人で月5000円支給される児童手当も、最寄りの市町村役場で申請できます。これは手続きが遅れると遡っては支給されないため、早めに申請してください。
![]() よほど親からの贈与や相続の予定があるといった場合でなければ、再就労についても考えていきましょう。 退職後に基本手当(いわゆる失業手当)の延長申請をされたとのこと。原則として基本手当の受給期間は退職の翌日から1年間ですが、病気や妊娠・出産・育児で仕事に就けない場合は、申請手続きを取って最長4年まで延長することができます。(詳細は最寄りのハローワークにお尋ねください)。 退職後30日経過してから1月以内に手続きを取らなければならないため、就労したい気持ちがあっても出産では受給できないと思い込んで、手続きをしない方も多いのです。子どもが小さい場合、就職活動中も保育料が負担になるので、基本手当が受給できれば助かるはず。 今ある貯蓄も、自己投資に活用して、収入増加に結びつけることが可能です。 現在の家計では2人目のお子さんができた場合、教育資金の準備などに不安があるため、収入が思うように増えないうちは、知世子さんの貯蓄はできるだけ残しておいた方が安心といえるでしょう。 |
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