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家計簿は、5年10年あるいはそれ以上先にある目的を達成するために有効なツールです。 ゴールを確認したらまず資金計画。今の貯蓄ペースで実現できるか、難しければやりくりできるかをチェックします。ゴールは一つとは限りません。今しなければならないことや、先のことでも大事なことなど、優先順位を考えながらアドバイスさせていただきます。 |
■ご相談者 |
・家計状況
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■アドバイス |
![]() 将来、中古住宅をリフォームして住みたいという益子さん。家計簿から見える生活はとてもシンプル。お金をかけなくても楽しむことが上手なのでしょう。中古とはいえ、家を所有するということは、修繕なども自前で行わなければなりません。賃貸より維持費がかかります。賃貸に引越し、さらに購入ができるかは、これからの計画にかかっています。 ![]() これまでは決まった積立をせず、「残ったら貯蓄」の家計でした。ですから、こんど引越しの費用を出したら、貯蓄はほとんどゼロから出発です。まず住宅購入の目標を決め、月々の積立を始めましょう。 購入予定が1500万円なら、頭金と諸経費で450万円。それからリフォーム費用も必要です。それほど大掛かりなリフォームでないとして、仮に150万円とすれば目標額は5年後に600万円。年間120万円です。 ボーナスからの貯蓄80万円を住宅購入資金とすれば、毎月の積立額は3万3000円。 現在のペースでも貯めるのは可能かもしれません。ただ、他に病気等に備えた貯蓄ができないので不安です。自動車ローンが終わるとはいえ、その分一部は買い替えに備えておきたいところです。これで引っ越して家賃が上がれば、なお厳しくなるでしょう。 では、5年後ではなく6年後にすると、月々の必要積立額は1万7000円程度。7年後なら5000円。これなら別に備えとしての貯蓄もできます。少し時期を延ばすと無理なく貯められそうですね。 ![]() 引越しにより家賃が上がった分は、自動車のローン返済分で吸収できそうです。ボーナスからの貯蓄は継続できますので、住宅購入時期を6〜7年後ぐらいにした貯蓄計画なら、今より良い環境への引越しは充分できそうです。 ではそのあと購入したときの住宅ローンの返済はどうでしょう。 頭金300万円とすると借入額は1200万円。仮に金利3.5%、10年返済なら毎月の返済額は約12万円。管理費や修繕積立金、固定資産税など維持費と住宅手当を考慮すると、月10万円程度の住居費は見込んでおいた方が良さそうです。15年返済なら返済額は約8万6000円。中古の場合は、将来の買い替えも考慮に入れて、早めに返済できる方が良いでしょう。 購入の時点での収入水準やお子さんの予定等を考慮して、返済計画を立ててください。管理状態や修繕積立金などをよく検討して、良い物件を選べば、希望はかなえられるでしょう。 ![]() 今ご夫婦は、保険に加入していません。 共働きとはいえ、実質はご主人が扶養していますので、ご主人の万が一に備えた生命保険も考えた方がよろしいでしょう。 貯蓄も乏しいときに入院などすると、経済的にも困った状況になります。まだ若いので病気の心配は少ないかもしれませんが、事故に遭ったりケガをしたりする可能性はありますから、家賃やローンを払っていく上でも支障がないように、医療保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。 |
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