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家計簿は、5年10年あるいはそれ以上先にある目的を達成するために有効なツールです。 ゴールを確認したらまず資金計画。今の貯蓄ペースで実現できるか、難しければやりくりできるかをチェックします。ゴールは一つとは限りません。今しなければならないことや、先のことでも大事なことなど、優先順位を考えながらアドバイスさせていただきます。 |
■ご相談者 |
・家計状況
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■アドバイス |
![]() ここまでよく頑張って返済を続けてこられた東さん。負債残高もあと一息ですね。でも、預貯金の合計は、負債合計260万円に対し290万円。消費者金融に60万円返済すると、千江美さんの貯蓄を取り崩すことになります。体調の不安もおありですから、まとまった資金は確保しておきたいですね。完済まで1年足らずです。無理に貯蓄を取り崩したり返済月額を増やすより、貯蓄に回し当面の安心を確実にしておきましょう。 ![]() 多重債務の相談窓口は、借りている金融機関、クレジットや消費者金融業界団体の相談窓口( ![]() 返済が困難な場合の債務整理は、金利が利息制限法の上限(金額により15〜20%)を超えているときは、利息制限法の範囲で金利を計算しなおすなどの方法で金融機関と交渉し、負担を軽減します。 ご主人は多重債務に陥っておられましたが、給与からの返済が難しいと気づいて、自助グループで勉強したり、裁判所で調停を行ったため、自己破産もせず、返済しながら生活を立て直すことが可能になりました。 家族が立て替えて返済しても、借金を繰り返すケースも少なくありません。ご夫婦が協力して乗り越えられた良い例だと思います。 ご主人は千江美さんに感謝していると思いますし、返済の目途も立っていますから、千江美さんの独身時代の貯蓄で返済することまではしたくないのではないでしょうか。あともう少し、お二人で協力して返していってはいかがでしょう。
![]() 家計を工夫してしっかり管理し、堅実に生活していらっしゃいます。雑費が少ないのは、予算立てや記帳をこまめにされているからではないでしょうか。 <東家の家計の工夫>
ただ、洋服など買い控えているものもあるはず。また今は定期的に毎月決まった積立は行われていません。奥様が健康上の理由でフルタイムで働くのが難しい場合は、生命保険の保険金額が充分か再検討し、足りなければ増額や追加で加入することもあります。 完済後は予算をもう一度立て直し、返済に回していたお金のうち、長く継続できる金額で、勤務先の財形貯蓄や給与振込口座のある金融機関に自動積立定期預金などを設定し、確実に貯蓄を確保していきましょう。 お互いがきちんと向き合っておられるご夫婦は、家計が厳しくても良い状況に向かっていることが多い気がします。どうぞ今のまま、仲よく過ごしてください。 |
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