共働き、親と同居、とお金の貯められる好条件は揃っています。将来の必要資金の見通しを立て、金額目標だけでなく目的を明確にし、貯蓄計画を立ててみましょう。また家計管理が苦手な方は、週単位の管理を試してみては?
将来2人目のお子さんも望んでいらっしゃいます。大学進学も考慮されていらっしゃるなら、
高校卒業時までにそれぞれ400〜500万円程度貯められると、慌てずにすむでしょう。逆算すると、
1人につき毎月2万円の積立額になります。また、現在は直接の住居費はかかっていらっしゃいませんが、先々リフォームや建替える際に、費用を負担する可能性はいかがでしょうか。また、この預金金利がゼロに近い今日、
自動車ローンの金利を払うより、貯めて買う、というのも節約の一手。さらに、まだ20歳代のご夫婦ですから、それぞれ自己投資をされることも有意義です。
仮に目的ごとに目標を立て、毎月の積立額を計算すると、次のようになります。
目的 |
目標 |
毎月の積立額 |
教育資金 |
13年後に400万円 |
1万5000円(子ども保険1万円除) |
住宅資金 |
20年後に1000万円 |
4万1500円 |
自動車購入資金 |
5年後に300万円(2台分) |
5万円 |
病気や緊急用 |
5年後に180万円(生活費半年分) |
1万5000円(現在の貯蓄残高を除) |
保険料合計 |
12万円1500円 |
|
現在の積立額が7万円。半年後に終わるローンの1万7000円も貯蓄に回せるでしょう。そうすると、
12万1500円−8万7000円=3万4500円をやりくりできるかどうか、ということになりますね。
これが支出面から無理なら、住宅資金計画を見直す、といった方法で、修正していきます。
あればあるだけ使ってしまったり、細かい項目管理は続かない、という人は、やりくりの期間と、
やりくりしなければならない範囲を狭くしてみましょう。
つまり、
できるだけ口座引き落としを使い、貯蓄も財形や自動的に口座から積み立てられる定期を利用します。そうすると現金でやりくりするのは、食費等の日常の生活費に限られてきます。それを1か月ではなく、1週間分の予算だけお財布に入れておけば、使い過ぎは防げるというしくみです。
たとえば上記のように、
あと3万4500円貯蓄額を増やしたい場合、現在1か月にかかっている食費等12万円から差し引いて4で割れば約2万1000円。とりあえず、毎週これだけをお財布に入れて、1か月過ごしてみましょう。1週間であれば、使いみちも把握しやすくなりますね。あまりに無理であれば、少し毎週の予算を調整します。
この方法で、使う前に考えるようになった、という方もおられます。どうぞ試してみてください。