■ご相談者 |
・貯蓄状況
・田島さんの今後のライフプランを整理すると下のようになります。
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■アドバイス |
![]() 田島さんの場合、(1)貯蓄・ローン返済にゆとりがある、(2)投資について気持ちが前向きであり、自分なりに勉強もしている、(3)満期のお金の使い道はとくにない、(4)110万円のうち、50万円までなら損になら耐えられる、という点を特に考慮して、金融商品の候補を考えていきましょう。 金融商品の選び方は、アドバイスのページを参考にしてください。 ![]() 田島さんはまだお若いので、勉強という意味でも株式投資にトライしてみる価値はあると思います。基本的には、業績の安定性や、会社の将来性などを考えて銘柄選びをするこが大切です。でも初トライの場合は(1)配当が高い会社(例えば電力株)、(2)配当+株主優待のリターンが期待できる会社(例えば外食会社の株)等に着目して投資するのも一つの手。配当が高ければ、値下がりした場合でも、ある程度のリターンを毎年確保できます。また、よく利用するレストランや居酒屋チェーン店などの「株主優待」を利用すれば、おこづかいや外食費の節約になったり、楽しみながら投資の勉強を続けることが出来るでしょう。 配当や株主優待に着目して投資をする場合大切なことは、(1)過去の配当や株主優待の実績が安定している、(2)業績が安定している会社の株を選ぶこと、などです。ただし、過去の実績はかならず将来を約束するものではない、ということは忘れずに。また、数銘柄に分散投資すればリスクを減らすことができます。 ![]() 田島さんはすでに「株式投信」を100万円持っています。株式投信と株は、似たような動きの価格変動リスク商品なので、満期金を株に投資すると、株式相場の動き次第では、同時に損失が膨らんでしまう危険性が高くなる可能性があります。 リスク分散と勉強のためには「外貨建て商品」や「債券」など、抱えるリスクの異なった商品に挑戦してみる方法もあります。外貨建て商品なら、一般的には一番なじみのある米ドル建て商品(米ドルMMFor定期)からトライして、慣れたところで他の通貨に挑戦してみるのもいいでしょう。 債券は、発行者が投資家から資金の借り入れを行ったことを示す、いわば「借用証書」。国や地方自治体などが発行する「公共債」、民間企業が発行する「社債」、外国政府や事業会社が発行する「外国債」などがあります。発行される時に決められた金利が、一定期間ごとに満期まで支払われ続ける「確定利付債」が一般的です。 債券は証券会社などで購入することができます。信用リスクが小さいほど社債の利回りは低く、信用リスクが大きいほど社債の利回りは高くなっています。 発行者の信用度を確認するには格付けが役立ちます。格付けは、格付機関のインターネットホームページを使えば、一覧できるようになっています。初心者は「A格(投資適確)」以上が投資の目安です。 債券は満期前に換金しようとする場合は、証券会社が買い取るのが一般的です(国債など流通量の多い債券は市場で売買もされます)。 買い取り価格によっては元本割れすることもあるので、原則として満期までおいておけるお金でトライすることが大切です。 ![]() |
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