我が家のバランスシート
マイ・バランスシートの記入方法
- 正味財産(3)=資産合計(1)-負債合計(2)
- 有価証券とは株、投資信託、公社債などのこと。
- 不動産(土地・家屋・マンションほか)・自動車は買った値段ではなく、現時点で‘売れそうな値段’を記入。
- 保険は保障額ではなく、その保険を現時点で解約した時に、解約返戻金として手元に戻ってくる金額を記入。保険会社に問い合わせればわかります。
- 負債(各種借入金)については、最初に借りた金額ではなく、現時点の残債の額を記入。
<我が家のバランスシート>をどう活かす?
マイ・バランスシートの基本は、資産と負債のバランスを考えながら、正味財産を増やしていくことにあります。正味財産(資産-負債)はいくらになりましたか?頭金があまりない状態で住宅ローンを組んでマイホームを購入した方などで、正味財産がマイナスになった家計は‘債務超過’の状態です。債務超過の方は、正味財産がプラスになるまで、投資よりもローン返済を優先すべきでしょう。
マイ・バランスシートを毎年決まった時期(例:毎年お正月)に記入すれば、年間にどれだけ自分が資産を増やしたか(或いは減らしてしまったか)がわかります。日々の生活で家計管理が苦手という人、ズボラな人でも定期的にマイ・バランスシートを記入していけば、ある程度、健全な家計管理を長期に維持することが可能です。
例えば、高い車を持っている人が毎年車の価値が40万円ずつ下がっているのを目の当たりにすれば「車は消耗品」だということが実感できると思います。一方貯蓄を40万円増やすというのは中々大変です。何年か経つうちに、次はもう少し安い車を買って差額を「旅行貯金に回そう」「老後費の貯蓄に回そう」等々、思うかもしれません。また資産価値を意識すれば、家をリフォームする時、「システムキッチンの金額は抑え気味にして、耐震補強にお金をかけよう」など、違った視点が生まれるかもしれません。
現金や預貯金は用途別に列記せずに一括して‘現金・預貯金’としてもよいのですが、あえて項目別に書くことで ‘何にお金を使うために、貯金しているのか’を考えることができますし、資産全体のバランスをチェックしやすくなります。
正味財産を確実に増やす方法は、預貯金を増やす、ローン返済を行うことですが、資産運用により、保有している株などが値上がりすれば、正味財産を増やせることを理解することが、投資を始める準備の第一歩です。