内田ふみ子先生 プロフィール |
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高山 咲子さん(仮名)のご相談
結婚して約1年、現在妊娠中です。妊娠を機に家計簿をつけたり、貯蓄を始めたりしていますが、交際費など予算オーバー気味です。5月からは親のもつ家に住むため、家賃もなくなりますが、引越し代や出産費用もかかります。10年後には3,000万円程度で親の土地の上に家を建てる予定です。そのほか子どもの教育費や老後資金等どのように準備していったらよいでしょうか?また、保険料も家計を圧迫しているように思います。
高山 咲子さん(仮名)のプロフィール
32歳、専業主婦。会社員のご主人(36歳)と2人家族。
・家計状況
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家計簿に生活をあわせるだけでなく生活に合わせて家計の予算化も
交際費が毎月出るなら予算化を
交際費など予定外の出費があって毎月のやりくりに苦労されているご様子。出産も控えてしばらくは出費が続きそうですね。ただこれも必要なものは必要と割りきって予算に組み込んでしまうのも一手です。予算化することで購入品の無駄もチェックすることができますし、かえってその場その場で支払うより心理的にも楽なはず。赤ちゃんが生まれたら、新しい支出項目も加わりますので、予算化することでストレスをためない家計管理も覚えましょう。
どうやってもうまくやりくりできないとき、家計簿に生活を合わせるのではなく、生活に家計簿を合わせてみるのも、結婚・出産と続く家計の激変期には、効くかもしれません。
年間190万円の貯蓄ができる高山家です。順調にいけば10年後に家を建てる計画も、無理なローンの組み方をしなくても乗りきれそうです。また、教育費も子ども一人につき、18歳までに私立文理系大学の学校納付金の平均額300~400万円が貯蓄額の目安になりますが、すでにある程度貯蓄もありますし、このまま堅実にしていかれたらよいと思います。
保険は出産後に再度見直しを
保険の内訳は、ご主人の逓減定期保険特約付終身保険(保険金額5000万円)、ガン保険、ご夫婦それぞれの個人年金保険、咲子様の定期保険特約付終身保険(保険金額2000万円)。ご夫婦の年齢からいえば、無理のない範囲で少しずつ老後に備えるのはよいことですし、咲子さんの保険も出産後はお仕事を再開したいご希望もあるので、必ずしも過剰とはいえないでしょう。出産後に改めて生活設計を考え、見直すことが大切です。ただ、受け取り人の名義変更は早めに手続きしておきましょう。