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内田ふみ子先生 プロフィール |
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星野 美津子さん(仮名)のご相談
レジャー費や主人のおこづかいは、毎月のお給料ではやりくりできず、ボーナスに頼っています。今年はアパートの更新もあるので、ボーナスからの貯金もできません。食費が多目かなと思いますが、どこを切りつめればよいのかよくわかりません。
星野 美津子さん(仮名)のプロフィール
29歳、専業主婦。会社員のご主人(36歳)と1才のお子さんとの3人家族。
・家計状況
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<<希望>>
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ローンを返済して赤字脱出。そのためにご主人の協力は不可欠です。
現在の家計では、家族のだれかがちょっと入院といったら、たちまち窮地に陥ってしまいます。苦しい原因のひとつは英語教材などのローン。完済まであと3年、約80万円ほどの返済がまだ残っています。生活費を切りつめるとしてもひとりでは限界があります。ご主人にも協力していただきながら、これ以上ローンを増やさず、赤字を解消して、まず生活費3か月分100万円を貯蓄の目標にしましょう。
少しずつの辛抱と、ローンに頼らない生活を心がけましょう。
光熱費や日常の買い物はかなり抑えていらっしゃる分、目立つのが食費。たとえばお酒をちょっと控えていただくだけでも、今の星野家ではずいぶん助かるはず。2台ある携帯電話も思いきって1台に。ちょっとずつ我慢して赤字が解消できれば、ローン返済後はその分貯蓄ができるようになるでしょう。保険料も年払にすると安くなりますので、可能かどうか保険会社に確認してみてください。そして今後ローンやクレジットカードは充分貯蓄ができるようになるまで使わないように気をつけます。貯蓄のできないまま借入れに頼り始めると、収拾がつかなくなる恐れもあるからです。
車の買い替えは先に延ばしてもらいましょう。
車が趣味、というご主人にはつらいかもしれませんが、機能に問題がなければ、2年後の予定は先に延ばすのが良策です。このままでは来年美津子様が働きに出て収入が増えたとしても、貯蓄どころか自動車ローンの返済に追われる事になってしまうでしょう。
星野家のバランスシートは債務超過。本当に深刻な状況になる前に、家計簿の記帳を継続して、ご主人の理解を得られれば、赤字からの脱出も早まるはずです。