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内田ふみ子先生 プロフィール |
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前田 美加さん(仮名)のご相談
昨年5月に結婚し、両親に借りた結婚費用120万円を12月に完済したところ、貯金の残高が少なくなってしまい、何かあったら心配です。もっと貯金しなければと思うのですが、どこをどう節約すればよいのかわかりません。また保険もこのくらいでよいのでしょうか。
今子どもはいませんが、2年後にひとり、4年後に二人目がほしいと思っています。いずれは専業主婦もいいなあと考えています。具体的に話し合ってはいませんが、家もほしいと思っています。
前田 美加さん(仮名)のプロフィール
29歳 公務員。公務員のご主人(27歳)と2人暮らし。 2年後に第一子、4年後に第二子を希望。
・家計状況
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・保険(保険金額)
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月々の家計だけでなく、年単位の支出計画を
ご結婚まもないため、新しい生活に必要なものを購入したり、内祝いなど交際費がかかったり、昨年は支出の多い年でしたね。でもそろそろイベントにともなう出費も無くなり、家計も落ち着く頃でしょう。これからは年間予算を立てて、家計を運営していきましょう。
堅実な生活にも落とし穴があります
食費もまとめ買いや冷凍保存など無駄なく食品を使うよう工夫して、毎月の消費支出は収入に比べると堅実で、ご夫婦ともお金のかかる趣味もないとのこと。ただ、これまで欲しいものがあると普通預金から引き出していらしたので、今後も日常的な支出以外のものを預金から出してしまうと、あればあるだけ使ってしまい、思うように貯蓄はできないでしょう。予めわかっている出費のほかに、まだ揃えなければならない生活用品や交際費など書き出してみて、年単位の予算の中に組み入れ(表参照)、予算の範囲で暮らす習慣をつけることがこれから大切になります。
共働きだからできる貯蓄。夫婦でよく話し合うことも必要です
順調に今の収支で過ごせれば、年間200万円以上貯蓄ができる家計です。まず病気等に備えて半年分の生活費を目標に貯蓄します。数年後には、マンション購入のための自己資金程度(購入価格の3割が目安)を準備することは可能でしょう。ただ、美加さんが退職した場合、現在貯蓄を除いた毎月の支出が28万円余り。住宅ローンの返済やお子様の教育費の積み立てなども考えると、かなり厳しい家計になるでしょう。主婦業に専念するつもりであれば、片働きでも生活できるように変えていかなければなりません。また住宅の購入を先に延ばした方がよいこともあるでしょう。
贅沢を諦める覚悟も必要
たとえば、官舎(家賃1万5000円)への入居や、おこづかいを減らしたり、ケーブルテレビを解約したり、といった方法が考えられます。これは生活水準を下げることになりますし、家庭のリスクマネジメントとしては、収入源は複数あった方が安心です。ただ美加さんのライフプランの中で何が大切かということも、よく考えてみなければなりません。ご主人が協力的でいらっしゃるとのことですから、結婚生活の始まったばかりのこの時期に、将来についてお二人でよく話し合ってみてはいかがでしょうか。
なお、保険は今のところお二人とも収入があり、扶養家族もないので、この保険金額で充分でしょう。将来お子様が誕生したり美加さんが退職した場合は、教育費や家族の生活費分をご主人の保険金に上乗せする必要があります。
* 表「年単位の支出予定」(例) | ||
月 | 項目 | 金額 |
1 | 生命保険料(年払) | 53,000 円 |
2 | 空気清浄機(花粉対策) | 50,000 円 |
3 | コーヒーメーカー(エスプレッソ用) | 40,000 円 |
4 | 自動車保険料(年払) | 100,000 円 |
5 | NHK受信料(年払) 結婚記念日(外食) |
14,900 円 20,000 円 |
6 | お中元 | 20,000 円 |
7 | ハウスクリーニング | 30,000 円 |
8 | 旅行 | 400,000 円 |
9 | 敬老の日プレゼント | 10,000 円 |
10 | クローゼット用引き出し | 10,000 円 |
11 | お歳暮 | 30,000 円 |
12 | 年賀状印刷代 ホームパーティ |
10,000 円 20,000 円 |
合計 | 807,900 円 |