第1回:自動車税支払いの季節ですね!?


連休で始まる楽しい5月。今年は小型連休だったり、SARSの影響もあって、関東近県の人なら、タマちゃん見物や六本木ヒルズ見学など「安・近・短」で済ませた人は多かったようですね。個人的には、私も父母と子供と実家近くの「スパリゾートハワイアンズ」(いわき市)で「安・近・短」しました。高齢者も子供も、それからダイエット志向の高い私自身も、楽しめました。

余談はさておき、ところで5月は、連休でレジャー費や交際費がかさむ以外に、家計的に考えると何の月でしょうか。車を持っている人ならピンとくると思いますが、そうです、自動車税支払いの月ですね。該当者はちゃんと準備していますよね?

自動車税を知っ得こう!

自動車税について、簡単におさらいしておきましょう。自動車税は、自動車を持っている人にかけられる地方税で、納税通知書は4月1日(0時)現在の車検証に登録されている「所有者」に課税されます。ただし例外として、自動車をローンで購入したケースで、売り主が所有権を留保するため「所有者」として登録し、買い主が「使用者」となった場合は「使用者」が「所有者」とみなされます。つまり、請求はしっかりくるということ。

納税通知書は4月から翌年3月までの1年間の税額で通知され、支払期限は前述の通り5月末まで。滞納のまま放置すると延滞金が付くので、さっさと支払ってしまいましょうね。税額は、自動車の総排気量や最大積載量などの区分で異なります。実は、「自動車税制のグリーン化」が進められていて、平成16年3月末までに、所定の環境にやさしい車を購入した人には、自動車税の軽減措置があります。対象となるのは、電気自動車やハイブリッドカーをはじめ、国土交通省が指定する低排出ガス認定車でかつ低燃費車である車。軽減されるのは1年間だけですが、自動車税が50%にしてもらえます。

<自家用乗用車の自動車税の例>
区 分 税 額
総排気量が1000cc以下 29,500円
総排気量が1000cc超1500cc以下 34,500円
総排気量が1500cc超2000cc以下 39,500円
総排気量が2000cc超2500cc以下 45,000円
総排気量が2500cc超3000cc以下 51,000円

年度途中で新規登録や廃車、譲渡したときは?

では、年度の途中で車を買ったときや廃車にしたとき、あるいは人に譲渡したときにはどうなるでしょう。まず、年度の途中で車を買った場合は、翌月から3月までの自動車税を月割りで納めます。また、年度の途中で車を廃車(抹消登録)したときは、その翌月以降の自動車税が月割りで減額されます。すでに自動車税を納めている場合は、減額分について還付を受けられます。誰かに車を譲渡したときは、車検証の名義変更を急ぎましょう。実際にはもっと早く譲ったとしても、名義変更が4月1日以降に行われると、4月1日現在の車検証上の所有者に納税義務があることになるのです。

自動車関連費用の上手な準備法

車は便利ですが維持費がかかります。自動車税以外で自動車を維持するのにかかる費用としては、駐車場代、ガソリン代のほか、車検費用、12カ月点検費用、自動車重量税、自賠責保険、任意保険(自動車保険)等があります。油断をすると家計の負担になりかねないこれらのコストは、あらかじめいつ、いくらかかるのかを予定して準備をしておけば怖くはありません。

準備の仕方としては、車検代も含めた費用を月平均にならし、毎月、積立方式で取り分けておくのが理想ですが、それが厳しければ、ボーナスから「特別支出分」として、まとまった額をストックしておいて支払う方法もあるでしょう。そのほか、節約のポイントとして、自動車保険の更新時に複数社見積もりを取ってより有利な保険を利用するのは、もはや常識となりつつありますね。

マネーカウンセリングネットWealth
ファイナンシャルプランナー、シニアリスクコンサルタント
豊田真弓