第36回:第3号被保険者が表舞台に ~ 主婦の年金救済保留 今まで年金にあまり興味がなかった人でさえ、「保険料を払った人と払わない人が同じ年金額になるなんて不公平だ!」と声を出し始めた「主婦年金の救済措置(いわゆる運用3号)」。法律を改正しての実施でなく、厚生
第35回:103万円の給与収入にこだわる女性 ~ 厚生年金に加入せず働く方がお得? 子育てが終わった時間を利用してパートで働く妻から、収入を103万円以下にして会社員の夫の扶養のままでいた方がお得だから収入を増やしたくないという言葉を聞きます。 妻の狙いは次の2つ。1.妻の収入を10
第34回:障害年金は、25年未満の加入でも受給できる ~ ポイントは、保険料納付要件を満たしているか! この数年、障害年金の請求が増えています。障害年金の請求は誰でもできますが、請求しても必ず受給できるとは限りません。受給には、保険料の納付状況や年金請求者が加入していた年金、障害の程度など一定の要件を満
第33回:社会保険のありがたさは ~ 見えないコストを知ることから 先日、何気なくみていた某テレビの特集で、介護事業に関わる女性がいいことを言っていました。 「一般的に500円のものを買えば500円払う。しかし、介護でサービスを受けて払う500円の本当のコストは5,0
第32回:年金のこと勝手に勘違いして納得しないで ~ 60歳から年金を受給すると年金が減る? 「宙に浮いた年金」「消えた年金」が話題になり、日本年金機構(平成21年12月までは社会保険庁)は、もっと年金のこと知ってもらおうと、これまでの加入期間や保険料納付実績など記載した「ねんきん定期便」を平
第31回:困ったときこそ、知っておきたい ~ 倒産・解雇などで離職した人の、国民健康保険加入者の保険料の軽減 相変わらず厳しい雇用状態が続く中(下図)、解雇や倒産などで職を失った失業者の医療保険など(国民健康保険・以下国保)の保険料負担の軽減対策が平成22年4月から始まっています。但し、いつものことですが、制
第30回:ご存知でしたか! 健康保険の保険料率が8.2%(一律)から9.34%(平均)へ ~ 政府管掌健康保険が「協会けんぽ」に変わり、増える負担 健康保険は、被保険者(会社などで働く人)とその家族(被扶養者)が仕事(通勤中)以外の病気やケガ、出産、死亡した場合などに支給する保険給付です。健康保険の種類は、政府が保険者の①政府管掌健康保険と、各組
第29回:早期退職の見えないリスク ~ 年金のこと知っていたら、退職は先延ばししていたかも・・・ 世の中には、知らないからこそ大胆な行動ができるということが多々ある。しくみが複雑な年金の相談ではそうした事例が特に多い気がする。最近は、一部の業種では景気が少しずつ回復しつつあるとは言え、40代の早期
社会保障の落とし穴 第28回:老齢基礎年金の繰上げと繰下げ請求は慎重に ~ 仕組みを知った上で見込み額の比較を! 国民年金から支給される老齢基礎年金は65歳から受給できますが、希望すれば65歳前に繰上げて請求できます。または、66歳以降に繰下げて請求できます。年金事務所では、繰上げまたは繰下げ請求して受給できる年
社会保障の落とし穴 第27回:複雑な年金請求の手続き ~ 添付書類がわかりにくい 60歳または65歳になって老齢年金の請求に訪れた多くの人が戸惑うのが、提出書類の複雑さです。基本は、「年金請求書」と「添付書類」を年金事務所などに提出します。添付書類は、請求者と配偶者等が加入した年金